GPF優勝おめでとう!(後半)
GPF後半です〜〜。
次の日のFS。
最後の公式練習。ゆづはまたまた曲かけでジャンプがパーフェクトで決まった。
現地の人のレポで、ゆづ曲かけパーフェクトと聞き、みんなが思ったのが、よし!って気持ちより前に「え、ゆづ大丈夫?今いい演技しちゃって本番で大丈夫?」って気持ちだったと思う(笑)
フィギュアスケートってほんとに難しいもので、事前の公式練習が良くても本番は全然良くないことなんかよくあるし、逆に公式練習めちゃくちゃ調子悪くても本番はパーフェクトってのもある。
公式練習も良くて本番も良いってのも勿論あるんだけど。
公式練習で調子が良いからって調子に乗ってジャンプを跳びすぎるのも良くないし、上手に自分をセーブしなくてはいけないから本当に難しい。
ピーキングというものがあり、公式練習初日の三日前から調子がバリバリよかったら、これはまだ早いと思う。三日前などはあまりジャンプを跳ばず、もしくは跳んでも全然調子が悪くてもいい。そこから本番までうまーく調整して、本番にピーキングを合わせることが何より大切らしい。
増しては男子のFSはトップ選手は全体的に難しい構成点にしてるし、SPは良くてもFSでボロボロに崩れる人が多い。
今、FSで四回転は二回以上、そして3Aも二回組み込まないと表彰台の真ん中には立てないハイレベルな男子シングル。
そんな中で更にトップ選手の中でも倍ほど構成点が鬼畜すぎるゆづが公式練習でジャンプパーフェクトっていうのは、簡単に安心は出来なかった。
信じてはいたし、勝って笑顔のゆづが見たかった。
でもどう切り替えても不安の気持ちは消えなくて、誰よりも好きで応援してるだ からこそ不安な気持ちがあって。
ゆづ、SPで一位に立てたからそのままの勢いでぶっ飛ばしすぎなんじゃないかな。
スケート自体を楽しみすぎて、これは試合だから戦わなくてはいけないということを忘れているんじゃないかな。
とか。そんなバカなことばっかり考えてて。
そしてついに本番。
また朝の五時起き(笑)
六分間練習から。
ゆづは、六分間練習でいつも通りウォーミングアップがてらに3Loを跳んだあとに、続いて3Fを跳んだ。そしてその後、ニヤリと一人でに笑ったように、私には見えた。
実は、あの中国杯の時、3Fの助走に入った時にハンヤンとぶつかってあの様な事故が起こってしまったのだ。
3Fは前、後ろと前後にクルクル回って最後に前を向いて跳ぶジャンプだ。
ゆづの3Fの入り方はまず前を向いてジャッジの方に向かって手を伸ばしアピールしてから後ろを向いてまた前を向いて3Fを跳ぶ。
中国杯では前を向いてジャッジの方に向かって手を伸ばして次に後ろに向いた時にジャンプの進路方向にハンヤンがいることに気付いてそのままぶつかった。
だから、3Fとはゆづの中でかなりトラウマになってるはずのジャンプなんだ。
それに対して、ゆづが「NHK杯の六分間練習の3Fは流石にビビりました。」って。
続けて「後ろに誰もいないこと分かってるんです。人の気配もしないし風も感じない。分かってるのに、どうしても後ろばっかり見ちゃう。3Fってまず前に手を伸ばしてジャッジにアピールしてから後ろを向かなきゃいけないのに、ずっと後ろばっかり見てたんです。それで結局パンクして、ああ、俺ビビってるなってその時思って。」
可哀想に。
彼はこれから3Fの助走に入るたびにあの時の事を思い出すんだ。可哀想に。
そのインタを聞いたときほど、彼の心の傷の深さを痛感したことはなかった。
しかし。
そんなNHK杯から二週間後のGPF。
彼はあの時と同じFSの六分間練習で3Fの助走に入りしっかり前を向いて手を伸ばしてから後ろを向いて、そして綺麗に着氷し、その後ニヤリと笑ったのだ。
実際私の目には笑った、しかも不敵な笑みをしたように見えただけなんだけど、私にはそれが「もうトラウマなんかないぞ」「俺は大丈夫だぞ」っていう笑いに見えた。
そのあと何を跳んだか正確には覚えてないけど、3A-1Lo-3S、4Tは一回で綺麗に着氷。
4Sはお手つきで、二回目で完璧に着氷。
昨日のSP見ても思ったけど明らかにNHK杯と違うんだよ。明らかすぎて誰の目にもわかるんだよ。
SPはジャンプ三つ、うちコンボが一つに対して、FSは確かに時間も長く要素も多くジャンプは八個、そしてそのうちコンボは三つも入れなくてはいけないから、六分間練習で確認したいことが沢山ある。そんなFSの六分間練習をいかに上手に使うかがかなり大切になってくる。
今回のゆづは引くほど落ち着いていた。
そして自分のペースを何よりも守っていた。公式練習も自分のペースで後から入ってくる、六分間練習前にリンクサイドに登場するのも最後だった。六分間練習では確認したいことが終われば残り時間は無理にジャンプを跳ばず楽に滑っているだけだった。
この周りのペースに全く乱されず、自分のやるべきことだけを正確にやり、冷静で落ち着いていた。
ああ、いつものゆづだ。
いや、私が見た限り、以前以上に六分間練習の使い方が格段に上手になってるような……
六分間練習も終わり、いざ本番。
SP一位だったので最終滑走で登場してきたゆづ。
復活の、ファントムが、始まる。
4S。
降りた!嘘だろ!?!?降りた!サルコウを降りた!!!!!しかも着氷めちゃくちゃ綺麗!降りた!!!!!!!
4S、基礎点10.5点+GOE*22.43点=12.93点
ちなみにサルコウ着氷した時点で私、泣いてた。号泣だった。←
だって今までどれだけ調子いいときだってゆづはサルコウ転倒してたんだもん。そんな人が今回に綺麗に着氷したんだよ。あれだよ、ソチ五輪の真央ちゃんが3A着氷して、その時から終わるまでずっと泣いてたのと同じ気持ち。
4T。
パーフェクト!音ハメ天才かよ!!!着氷した瞬間流れる「ジャーンジャジャジャジャーン」たまんね!!!
そして着氷のフワッとした感じたまらかいね。これこそゆづるさんの4Tだ。重さが全くない。四回転回ってるようにはとても思えない。
4T、基礎点10.3点+GOE2.71点=13.01点
GOE2.71点って…。素晴らしすぎる。
ゆづるさん、二つジャンプ跳んだ時点でTES*325点超えてるぜ…。信じられない。
3F。
よし、おっけーおっけー。
3F、基礎点5.3点+GOE1.2点=6.5点
三回転ジャンプでGOEが一点以上出る男。恐ろしや…。
し!か!も!エッジエラーとられてません!エッジエラーっていうのは、このF(フリップジャンプ)ともう一つLz(ルッツジャンプ)はエッジ*4がアウトサイドとインサイドできちんと分けて跳ばなきゃいけないんだけど。
このFとLzの両方をきちんと正確に跳べる人ってほんとにごくわずかで、スケーターの中で殆どの人がどちらかのジャンプでエッジの使い方を間違えてる。
エッジの使い方を間違えた場合、エッジエラーというものを取られてしまいジャンプそのものの点数を減点されるのね。しかもGOEでもマイナスがつく。
このGPFのジャッジは、他の大会以上にエッジエラーの取られ方が厳しくて、ジュニア選手や女子選手もエッジエラー取られたために点数が伸びない人がボロボロいて。
何よりこのエッジエラーが取られるLzとFで三回転の中ではアクセルを抜いて(アクセルは三回転半なので)一番、二番にジャンプの基礎点が高い。*5
そんな基礎点が高いLzやFにエッジエラーを取られる人と取られず正確に跳べる人とで大分と点数に差が出てしまうのね。
しかしそんなエッジエラー。素人目に見たら全っっっくわかりません(笑)
私もフィギュアのルール、めちゃくちゃ勉強したから、ジャンプの見分け方、URやDG*6、スピンがレベル取れてるか、スピンの種類の名称とかは見てたらすぐに分かる様になったけど、エッジエラーは本当に一生わからねえw
エッジエラーってプロのスケーターや解説者でさえたまに間違えるから、そんなの素人には簡単には見分けられないことだと思ってて、もう見分けることを諦めてるからね私。
まあ、ゆづはフリップジャンプでエッジエラーがつく癖が昔からあったのね。
今シーズンはルール改正で昨シーズンまで以上にエッジエラーの取られ方が厳しく、減点も沢山されるようになったから、ここでとられるのは本当に痛くて、ヒヤヒヤだったけど(なんたって自分の目で見てもわからないしw)
それが、なんとついてなかった。しかも一点以上加点されてた。
このお方、いつの間にフリップジャンプを完璧に矯正したんだ…。エッジエラーの取られ方が厳しくなった今シーズン、一回も3Fにeがついてないぞ。凄い。
そして、その後のスピン。
フライングキャメルからドーナツスピン、足変えシットからレイバックでビールマン!!!
きた!ビールマンスピン復活!!!泣ける〜。きっちりレベル4とってる。
この後のステップ。
レベル4じゃなくてレベル3だ。まあ、妥当っちゃ妥当。次はレベル4取れたらいいね。課題だね。
でもこのステップの前に手を伸ばしてファントムが仮面を外す振り付け本当に好きだよ〜。好きすぎてたまんないよ〜。仮面を外してありのままになったファントムはジャッジ席にセクシーにアピールしながら気持ち良さそうに歌を歌う。
(当社比では今回の歌うところはまだ控えめw)
演技後半に入ります。
3Lz-2Tタノ*7
いいよ!昨日は3Lzで軸が前に傾いてたけど今のは綺麗!家出なさってたルッツさん!おかえり!
(ってこの時は思ってたんだけど…w)
3Lz-2T、基礎点7.3点×後半1.1倍=8.03点+GOE1.00点=9.03点。
3A-3T。
クリーン!相変わらず3Aは加点モリモリつきそうなぐらい綺麗な上に絶対ミスらない!
3A-3T、基礎点12.6点×1.1倍=13.86点+GOE2.29点=16.15点。
後半の体力的に厳しい中で、クリーンに着氷してGOE2点以上出すゆづるさん…。
3A-1Lo-3S
神!!!!!もうこの時マックス興奮してた!!!!後、個人的にこれ跳んだ後、音楽がガラッと変わる感じ大好きですよ!!!
3A-1Lo-3S、基礎点13.2点×1.1倍=14.52点+GOE2.14点=16.66点。
彼はFSで入れなきゃいけないコンビネーション三つを全て後半に入れてるのね。
しかもそのうちの二つは3Aのコンボ。こんなことしてるの羽生さんだけなの…。他の人は後半体力厳しい中でコンボを三つも跳ぶ、しかも3Aなんてとてもじゃないけど跳べないの。彼は全てクリーンに決めれる上に、加点もこのようにモリモリ。彼がいかに凄いことをやってるかってことです。だってこの二つの3AのコンボでTES32点以上稼いでますからね。もうただの怪人ですよ…。
3Lo。
この人はウォーミングアップで3Lo跳ぶような人だからまあ余裕ですよ。
3Lo、基礎点5.1点×1.1倍=5.61点+GOE0.9点=6.51点。
七つのジャンプをパーフェクトに決めて、残り一つ。残り一つだ…。
盛り上がりまくる観客。あまりの凄さに震える私。
最後のジャンプ。
3Lz。
転けたー!!!!!!!!!!!転けたでこの人ー!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwww
もうさ、早朝五時にみんなが寝静まる中、真っ暗な部屋のベッドの上で布団かぶってあいぽんにかぶり付きでライスト見てた私が、たまらず「えぇえええー!!!」って、言った。
同じ部屋で寝てるおかんに死ぬほどブチ切れられた。
声抑えきれなかったよね、これ。
さっき、3Lzのコンボ跳んだときLzさんに「おかえり!」って言ったのに!www
一瞬帰ってきてまた出て行かれたルッツさん……。Lz捜索願い出さなあかんこれは。
転倒して起き上がったゆづも笑ってた。めちゃくちゃ笑ってた(笑)
3Lzの基礎点の70%=4.62点、GOE−2.1点=2.52点。
まあ、3Lzさんはご愛嬌ってことで(笑)
完璧な演技は来年三月の世界選手権にとっておけって3Lzが言ってるってことで。それまでに3Lzさん見つけ出そうね(笑)
最後のステップ。
イナバウアーの入れるタイミングがいつも天才的。泣かせるな。
最後のスピン二つ。
レベル4!オールレベル4だ!素晴らしい。
スピンとスピンの間で、ゆづるさん自分の顔を撫でるんだよなあ。これって最後にまたファントムが仮面をつけた振りなのかな。
そしてフィニッシュ。
終わった時のアップになった時のこの顔。
泣ける。泣けないわけ、ないだろう。
途中で仮面を外したのに、最後にまた仮面をつけたファントム。
オペラ座の怪人は悲しい恋の物語だ。
だけど、今回のオペラ座の怪人は間違いなく、ハッピーエンドだった。
だって正直こんな顔するゆづ初めて見たんだよ。
自分でも嬉しくて嬉しくて興奮して少し涙を目に溜めてるこの顔。
一言では言えないんだけど、本当に、本当に本当に本当に今まで見てきたゆづの表情の中で一番いい表情してた!!!
本当に号泣なんだけど、これ何回見ても号泣なんだけど、ゆづるさんちょっといいですか。
地上波では表示されてないんだけど、ライストでは、画面左上にTESカウンターってのが表示されてるのね。
上が今まで滑った人の中で最高得点の人のTESで、下が今滑ってる人のTES。
ジャンプ跳んだりスピンするごとにこれが増えていくから、今何点入ったのかすごくわかりやすいから何故地上波ではTESカウンター表示されないのかよくわからん…。
そして、これね、終わった瞬間見たら、ゆづTESだけで100点超えてるwwwww
TESカウンター、バグった?レベルだよこれwww
さすがTESの鬼だと言われてるだけある。正真正銘の怪人でした、この人。
なんていうかな、GPFのファントムはいい意味で無理に気迫だった感じが全くなかった。
全体的にすっごいやわらかかったんだよなあ。
今まであの中国杯の死に物狂いのファントムこそが気迫があって目つきも鋭くて本物なんだ!って思ってたんだけど
今回のGPFのファントムを見て、ああこれが正解なんだってすんなり思ったんだ。この人が見せたかったファントムはこれなんだ。って。
あとね、確かに最後らへんは足がしんどそうだったけど、スピードは最後まであったよね。そこにすっごく感動した。スケーティングが上手になったことで、無駄な体力を使うことがなくなったんだね。だから最後までスピードがあるし、終わった後もリンクの上に倒れこんだりしない。
本当に、成長したなあ。
オーサーの元に言って、いつもはいい演技したときリンクサイドに上がってからオーサーとハグするのに、オーサーもゆづも早く喜びのハグをしたかったからなのか、ゆづがリンクサイドに上がる前にハグしてるよ。
オーサーに力強く抱き締めてもらって、褒めてもらって、とってもとっても嬉しそうなゆづ。
キスクラでも勿論ニコニコ笑顔なゆづるさん。
ああ、やっぱりキスクラで笑顔なあなたはいいね。
SPもFSもキスクラで「オーラ!グラシアス!*9」って手を振りながら言うゆづる死ぬほど可愛い…。
そう言えば、地上波放送のリプレイのとき解説者が最後の転倒した3Lzをこう言ってた。
「3Lzは、もう転倒していいんです。次のステップのために、これでいいんです。僕はそう信じたい。」
「この転倒がもっともっと羽生を強くなりたいとそう思わせる力になっていくんですね」
うん、稔。この意見には私も大賛成だ!
私も3Lzを転倒したことで、彼はもっといい演技をしたいと思うし、まだまだ努力することをやめないと思う。
そして今度は最高の演技を見せてくれたら、それでいい。
点数、194.08点!!!
彼のシーズンベストより今シーズンの世界最高得点より、彼のパーソナルベストだってことが何より感動!!!
これ、3Lz転倒してなかったら確実200点超えてたw信じられない、もう人間じゃないww
すごいや。もう凄いしか言えない。こんなの。感動を通り越した。
GPFではSPでもFSでも点数出た時にキスクラでゆづが自分からオーサーにハグしに行くんだよなあ。中々珍しくて、それだけ嬉しいってことだよね。
両手を上にあげて「やったー!!!」って。
ここまで喜びの気持ちを全面に出しまくってるゆづほんとに初めて見た。
そんなゆづをまさか五輪終わった次のシーズンに見れると、思わなかったよ。
この神演技。勿論海外の解説者達も大絶賛してて、日本の解説以上に(←)いいこと言ってくれてるんで紹介しておく。
(ロシア解説)
演技中ずっと黙ったまま見入ってて、途中で一言、
「私たちは今、とてつもないものを目撃者しています」
終わった後、
「一番信じがたいのはこの少年がグランプリファイナルに進出できたのはまさに奇跡的だったということ。最後の切符をギリギリつかみ取りました。そして見てください、彼がこのファイナルで成し遂げたことを。」
「彼は他の選手より頭一つ飛び抜けていましたね。」
(英・ユロスポ解説)
演技前に
「彼は目に映る夢です」
演技後
「羽生に対して最高級の形容詞が足りないぐらいですね。でも一つ思い浮かびました。魂を揺さぶる演技、感動的です。」
「素晴らしい。なんという復活劇だ。」
「今シーズンのベストスケーターとか、同世代のベストスケーターとかいう話ではない。彼は恐らく史上最高のスケーターである。」
基本的に辛口で有名なユロスポさんがここまでベタ褒めしてくれてるなんて( ; ; )
(スペイン解説)
後半の方の翻訳はまだ上がってませんが、とりあえず「美しい!」と「素晴らしい!」を何度も言ってて嬉しい〜。
後半の演技の3Aのコンボ二連続でもうなんか凄すぎて笑けてきてる解説者がかなり面白かった(笑)ここまで凄かったらもう驚き通り越して笑っちゃうよね。
GPF開催国で、そんなスペインの英雄ハビがゆづを置いて現在一位に立ってるので、もちろんハビに勝ってほしいと思うのが当たり前なはずなのに、最終滑走者で素晴らしい演技を見せたゆづに最高級の賛辞をくれる。コメントがとっても温かい。
(イタリア解説)
演技終了後、
「惑星ハニュウにようこそ!住人は彼ひとり」
ここ最高に笑ったwww
スケヲタの中では散々今まで「人間じゃない」とか「TESの鬼」とか「宇宙人」とか言われてきたんだけど、ついに海外の解説者にも宇宙人認定されたw
「途方もないパフォーマンスだった。めったにお目にかかれないほど質の高い2本の4回転ジャンプ。最初から最後までエネルギッシュに力強く滑り切った渾身のプログラム、豊かな繋ぎ、これ以上ないほど質の素晴らしい多くのトリプルジャンプ。後半のトリプルアクセルも見事だった。」
「そして今、皆が訊きたいだろう、この選手は一体どこまで行くんだろうって。だって彼が頭に描いている今日のとは異なるフリープログラムを滑る切ることが出来たら、正直TES110点を余裕で超えるだろう。他の選手はTES90点に達するのも大変なことを考えると想像を絶することだよね。今大会TES90点に達した選手は何人いる?事実を言えば今大会90点台は誰もいない(笑)羽生だけが100点を超えた。信じられないことだよ。まさに歴史的瞬間だった。このような演技を再び見れることを願っているよ。」
ベタ褒め中のベタ褒めすぎて言葉が出ない…。ここまで言っていただいて本当に誇らしいです。ありがとう。
(イタリア別解説)
マンマ*10解説きたー!!!
演技後の「マンマミーア!!!」健在wwマンマ最高www
マンマの解説聞いたことない人はニコ動で2014年世界選手権のイタリア解説のゆづのFSを聞いてみて(笑)もう演技後の「マンマミーア!ファンタスティコ!」が面白すぎて笑い死ぬからwww
マンマ相変わらずユヅルに萌え萌えしすぎwゆづのこと好きすぎるw最高w
「マンマミーア、ファンタスティコという言葉をユヅルに対してもう一再び使わずにいられるでしょうか!!観客は熱狂しています!素晴らしいスケーターというだけでなく人間としても素晴らしい!!」
「プログラムが終わる前に僕は彼のことを太陽系の他の惑星からやって来たスケーターと紹介したかったよ。本当にただ唖然とさせられるスケーター」
また海外の解説者に宇宙人認定されてる羽生さん…(笑)
「要素のクオリティーに目を見張らされる。見て、軽々と遠くまで跳んでいく、そして軽やかで流れのある着氷。このジャンプ要素、踏切にも空中での回転にも全く力を使っていないように見える。まるで彼はブレードで氷と戯れているようにさえ見える。」
得点が出た瞬間、
「出ました!194.08点!ユヅルの喜びを見て下さい!偉大なユヅル、あなたはファンタスティコよ!素晴らしい技巧!これはこのファイナルを締めくくるに最も美しいシーンです!なぜならユヅルは根性を、そしてこのスポーツに対する情熱を見せつけてくれました。!!そしてそれに相応しい結果を獲得したのです。」
「本当にいつも言葉を失ってしまう。だって何というか、もう別の試合のようだった。結局のところ彼は自分自身と戦っていたんだね。」
マンマの興奮のしようが凄くて、もう一人の男性解説者も素敵なことを言ってくれていて感無量。
(中国解説)
中国解説は毎回選手の演技中は解説をオフにして全く話さないので、ほぼ会場音みたいな感じでw、カメラ音や観客の歓声が他の動画よりもよく聞こえてくるので、現場の雰囲気がよくわかって、そこもまた楽しめるよね!
演技後、
「彼は全てにおいてズバ抜けています。」
「羽生選手はどの難しい技も簡単に楽にこなせてしまいます。あたかも、この位置にいるならこの振り付けや技が当然のように見えますね。彼は最後に登場した選手として、全選手の中で最も完璧で、美しい演技を私たちに見せてくれたのです。」
中国で本当に大人気な羽生さん、べた褒めです。
相変わらず専門的で良い解説ー!
以上です。
結果的に二位に30点以上の差をつけて優勝。
この勝ち方やゆづるの強さはなんていうか本当に圧倒的で、イタリアの解説者さんが言ってた通り、彼は誰とも戦ってないんだなって感じだった。
ライバルは自分。いい演技したとき敵なんかほんと一人もいなくて、後は過去の自分の点数を抜かせるかどうか。
そして今回パーソナルベストを更新した。過去の自分にさえ勝ったんだ。
彼の何が一番凄いって、SPで94点も出るなんておかしい、転倒したのに一位はおかしいと何の根拠もなく批判してた人、そしてそれだけじゃなく何も知らないのに彼の思いなんか無視して中国杯出るべきじゃなかった、GPFは大事をとって休んだ方がいいと言い放った沢山の人、そんな人たちを彼は自らの演技で、自らの武器のスケートで、見事に黙らせたことだ。
全ての批判を彼は知っていただろう。しかし彼は何も言わなかった。何も言わずにGPFで勝つために努力し続けた。
そしてGPFで最高の演技をしたのだ。
こんな圧倒的な演技をされたらもう誰も文句言えない。
彼は全員が認めたGPF優勝者だったし、彼がGPFに出て良かったんだってみんなが思ったんだ。
こんなかっこいい人、いないよ。
私はNHK杯の時、「彼は漫画の主人公じゃない。何かを勘違いしてた。これが現実」と言ったけど、
やっぱりこんな復活劇を見せる彼は漫画の主人公か何かなのかもwって思ってしまった。
NHK杯で物語は終わってなかったんだ。あれはまだゆづの伝説の続きでしかなかったんだ。そしてGPFも完結じゃない。まだまだ彼の物語は続いていく。
何が恐ろしいってこのパーソナルベストを出した点数はゆづの本来思い描いてた構成ではまだないということですよw
本当はSPで4Tは後半に持っていく構成だったし、FSではもう一つ4Tを後半に入れる構成だ。しかもその4Tはコンビネーション。
そんな鬼畜構成だったが怪我のため自分の体に無理をさせないように構成を昨シーズンに戻した。
この本物の構成を滑り切ったら一体何点になるんだろう。
SP・FS合わせて300点は余裕で超えて310点とかいっちゃうんだろうね。
いつか、その300の点数を見れる時が来るのかな。
ああ、ワクワクするね、ワクワクする。
この人を見てるといつもワクワクする。
この人にいつも夢を見させてもらってる。
ユロスポ解説者が言ってた通り、彼は「目に映る夢」だ。
FS演技後のゆづのコメント。
「連覇という気持ちよりも、やっと自分らしいスケートが出来たかなと思います。」
「いやもう今回二連覇と言われた時に、ああ連覇だったのかって思うぐらい本当に連覇なんか意識してなかったので。いや…、今日は滑れて本当に幸せでした。ただそれだけですね。もうチャレンジャーとか追う立場とかそういうものではなくて、まずスケートがここまで出来る、または本気で追い込める、体を駆使できる、それ自体が僕にとって今の最高の幸せです。」
そっか。
そっか、そっか。
二連覇したことよりも優勝したことよりも滑れたことが一番の幸せなんだ。
本当に楽しんで滑って結果がこれなんだ。
私はSPの後・FSの前の時、SPでスケートすることに楽しみすぎて戦うってことを忘れてるんじゃないかって不安になってた。自爆したらどうしようって、不安に思ってた。
でも、私が、間違えてたんだ。
スケートそのものを楽しめた結果がこれなんだ。スケートを楽しめるからこそ、いい演技も自ずと出来るもんなんだ。
それをゆづの演技を見て、ゆづの晴れやかな笑顔を見て、教えてもらったよ。
NHK杯終わった後のゆづのコメントを見て、私は確かにこうなった彼は強いぞと言った。
公式練習の初日後、「僕自身もここまで追い込んできた成果がどれだけ出るかっていうのをすごく楽しみにしてここに来た」というコメントを聞いて、私もワクワクしてた。
NHK杯から明らかに彼は変わっていたし、自信を取り戻したかのように見えた。
だけど、まさかここまでの演技を出来るほど回復してたなんて誰も思ってなかったよ。
”回復”じゃないな。彼は以前の自分に戻ったんじゃない、以前の自分以上に成長したんだ。
私たちの予想を遥か上回ったゆづ。
誰もここまでの圧倒的勝利を想像なんてしてなかった。
本当に強い強い男だと思いました。
GPFの公式練習から言ったら、五日間かな。本当に沢山の感動をもらったし、そして楽しそうに滑ってるあなたを、キスクラで嬉しそうなあなたを見れたのが、本当に本当にこれほどまでにないほど幸せでした。
ありがとう。
見事GPFであの時の壁を乗り越えた先に、どんな景色が広がってましたか?
私たちも勿論あなたの演技を見て沢山のことを学んだし、あなた自身も目には見えない大事なものを学んで、手に入れてはずだ。
あなたを信じてこれて、良かった。
壁を乗り越えた先にまた新たな壁があるかもしれないけど、大丈夫。
あなたは絶対また乗り越えてくれるから。
そしてまた強くなる。
これからもあなたをずっと信じています。
最後に、もう一度。
ゆづ!GPF優勝おめでとう!!!
追記。
ハビちゃんも見事銀メダルおめでとう♡(笑)
初めての自国開催。
しかもスペインのスケート選手でGPF出場者は全種目合わせてもハビ一人で、国民の期待をたった一人で、一身に背負ってたハビちゃん。
ゆづも勿論、国民の期待を背負いながら日々やってきてるし、自国開催で演技したことだって何度も何度もある。
けれど、日本で今はフィギュアスケーターの中でゆづが一番人気なのは確かだけど、日本選手で強い人は沢山いて。
男子だけでも、まっちー・むらくん・こづ・昌磨くん、あとは今は引退しちゃったけど勿論、大ちゃんや殿。そんな他にも人気で強い選手が沢山いるからまだマシだと思うの。それに女子も強いしね。
でもスペインではほんとにハビだけ。
ハビだけに国民の全ての期待が掛かってて、そのプレッシャーはどれほどまでか。
公式練習の時も、現地観戦の人のレポを見る限り、ゆづはリラックスして楽しそうにしてたから安心してたんだけど、みんなが口を揃えて「ハビが元気なさそうだった」と言っていて本当にゆづるさん以上に心配でした。
SPの6練の時のハビの表情が本当に固くって!
そしてハビの歓声が勿論ダントツにデカくて、いつもダントツで歓声があるゆづへの歓声があたり目立たないぐらいハビへの歓声が凄くって、あまりの凄さに驚いた。
これやばいなあ。ゆづはプレッシャーなんかもう慣れっこだしプレッシャーかかればかかるほど燃えるタイプなんだけど、ハビはいつもいい意味でお気楽な人だからプレッシャーに押しつぶされるかも…ってヒヤヒヤしてたら、案の定SPでミスりまくりで、ハビちゃん本当にションボリしてて見るのも辛かった。まさかの五位発進で、ああハビィ( ; ; )と。
次の日のFS。
確かに完璧ではなかったけどあんな状態の中で本当によく持ち直したね!頑張ったね!よかったよ!
見事ゆづるに続いて二位に入って、本当に本当に嬉しかった!
表彰式前にハグするハビゆづ、たまらん可愛さ…!
表彰式で優勝したのは自分だけど、スペイン開催なのでハビの名前がコールされた時、表彰台の上で「みんなもっともっと盛り上がって!」って客を煽るゆづ。あなた本当に出来た子だね。
そんなゆづを嬉しそうに見るハビちゃん。
ハビちゃんは本当にいつもゆづを見てるとき表情が優しいし、笑ってる。
表彰式、ハビゆづのなごなごしまくってて最高でしたわ…!!!
教え子二人がワンツーフィニッシュでオーサーパパも大喜びだね!
なんと次の日のエキシでも、ハビの番でゆづがスペイン語でハビを紹介、ゆづの番ではハビがゆづを紹介、と
とにかくスペインのスケ連さんのハビゆづ推しが酷くってな!どうもありがとう!!!
(この人たちって何かある度にハグしなきゃ気が済まないのかな…)
プレカン*11でもなごなごしてるからもう本当意味わかんない…。
後、どうしても言いたかったのが、スペインのお客さんが本当に素晴らしかった!
スペインではフィギュアスケートはマイナーなので、お客さんあんまり入ってないのかなって思ってたけどまさかの満員!
もちろんハビへの歓声が一番凄かったのは確かだが、他の選手にも盛大な拍手や歓声があって、選手がジャンプで転けたら拍手で励まし、いい演技をしたら最高の歓声をあげる。
ゆづのFSの演技、本当に歓声が大きくて、だってゆづが悪い演技したら現時点一位のハビが優勝なんだから、スペインの観客としてはハビに勝ってほしいはずじゃない。
だけど、ゆづの演技が終わった時とてつもなく大きな歓声とよどみない拍手が鳴り響き、本当に素晴らしいと思いました。
本当にスペインって初開催なの?って疑いたくなるくらい観客みんなのマナーが素晴らしかったです。また、スペインでやれるといいな。やってほしいなあ。
ゆづもFSの後のコメントで「嬉しかったし背中を押された」と言っていたし、私としても本当に有難かったです。
スペインのお客さん、本当にありがとう!オーラ、グラシアス!