羽生結弦が羽生結弦を超えた。


そう。僅か2週間でね。




私たった二週間前にNHK杯で素晴らしい演技を目撃したんですよ。

こんな演技もう一生見れないぃいぃぃ!!!!!って思って、その圧巻すぎて涙も出ない興奮を、世界最高記録出たんだから私も記録として残さなきゃ!と思ってこのブログに熱い思いを書き上げたんですよ。

(例の記事→長野(not名古屋)に刻みつけた絶対王者の証 - 仕舞い切れない想いの残骸)

それはそれはもう超興奮気味にこれ以上完璧な演技は出来ない!!!!なんて偉そうに書いたんですよね。

その結果がコレだ。(色々察してくれ)






え、僅か二週間でこの異次元の点数をまた超えると誰が思った???いつか羽生さん自身が超えてくれると信じてたし、そう前の記事も書いてる!でも!誰が!こんなに!早く!超えると!!!!!!!!!!

私含めて各方面の人が結構頭抱えてると思うのね。
各国の解説を聞いてても「これ以上出来ない」「一生に見れるか見れないかぐらいの演技」「一生記憶に残る」「この記録は下手すれば10年経っても破られない」とかまあ最上級の演技だと褒めちぎられてたし。

GPFの優勝者予想でも「羽生はNHK杯と同じクオリティの演技は出来ないだろう。出来たらスーパーマンだ(大分ニュアンス)」的なこと言われてたし。

みんながみんなNHK杯のあの演技が、最高級の演技だと、しばらく破られない記録だろうと、そう思って言葉を発してたのよね。

どこの局かのWS番組でGPFの大会が始まる前に「次は羽生さん330点超えするかもしれませんね!」と言っていて、「ハハッ、それは流石に無茶だ(笑)」と鼻で笑ってた、私。



それがね。330点超え達成したんですよ、奥さん。

10年経っても破られない記録と言われていたのが僅か二週間で破られたんですよ、奥さん。

一生に一度しか見れない演技と思っていたら僅か二週間後に二度目が見れたんですよ、奥さん。

彼、スーパーマンだったんですよ、奥さん。(ていうか宇宙人)




ハア〜〜〜。
羽生さん、おめでとう。
超おめでとう。(感情迷子かよ)

勿論リアルタイムで見るために三日間朝の5時起き6時起きだったんだけど、それが去年のGPFもこんな感じだったなあ〜と懐かしく感じました。布団にくるまりながらタブレット握りしめてライスト見てる感じ。

ゴールデンタイムにテレビで生でやってくれるNHK杯とかの方が勿論有難いし、GPFも出来ればCSでもBSでもいいからリアルタイムでやってほしかったんだけど、このスケヲタだけが早起きしてライスト見て朝からツイッターでワーワー言う感じも実は嫌いじゃないよ。

まあ、そんなこと置いといて。とりあえずSP・FSのプロトコルを参照にしてザザっと書き上げましょうかね。

<SP>

  • 4S 10.50点+GOE3.00点=13.50点

何これ。ビューティホーすぎて白目剥くわ。間違いなく今大会のベストオブクワドサルコウ。いや、下手したら今大会だけではなく今まで私が見てきた中で一番かもしれない。だって4SでGOE満点貰ったのって羽生さんが初ですよね?これほんと満点じゃなかったら絶対おかしいと胸張って言えるぐらい美しかったよ。変な声出たもん。

  • 4T-3T 14.60点+GOE3.00点=17.60点

クワド二つともGOE満点。こわい。完成度の高さが異常。殿も言ってたけど、高さ・幅・流れ・跳んでる時の軸、その全てが完璧すぎるほど完璧なんですわ!!!!こわい。(二回目)

  • FCSp4 3.20点+GOE1.29点=4.49点
  • 3A 9.35x点+GOE2.71点=12.06点

冒頭のクワド2本がGOE満点だったので逆にもうなんでこの美しくて余裕で跳んだ3Aも満点じゃないのか疑問に思えてきちゃうよ。でもこの人イーグルサイドイーグルで3Aとか跳んできたからジャッジの人も「ユヅルハモット難シイ跳ビカタデキルヨネー」ってなっちゃってるんだろうか←。まあそれでも9人中6人からGOE3点貰ってるのは流石です。

  • CSSp4 3.00点+GOE1.43点=4.43点
  • StSq3 3.30点+GOE1.50点=4.80点

おお、ステップはレベル3だったか。ただGOEは全員3点で満点。

  • CCoSp3p4 3.50点+GOE1.43点=4.93点

そしてフィニッシュ。


鬼が笑いよったで。
一応笑ったんだけど、それでも目が怖いので無理して笑わなくていいよ、と言いたくなるねw


終わった後、胸をポンポンとしながら「緊張したぁ〜」と言う羽生さんが印象的でした。

TES:61.81点(世界最高得点)
PCS:49.14点(世界最高得点)
合計:110.95点(世界最高得点)


もう……何この宇宙人……
驚異の110点という世界最高得点出しといて盛り上がる観客に対して「次ハビが滑るからシーッ」とする相変わらず気遣いもできる宇宙人です。

観客が羽生さんのジェスチャー通り静まったら「ありがとう」と笑う羽生さん。
この一連の羽生さんの対応マジでパーフェクトすぎるな。21歳の青年が何故ここまで誰も嫌な気分にさせることなく神対応を発揮できるのだ。

SP前の公式練習のレポを見てる限りではみんなほんとに調子が良かったんですよ。これは神演技続出するんじゃないかとワクワクしてたのですが、始まってみるとやっぱり今までのGPSとは違い更に大きな大会ということでみんな緊張していつもより固いのがよくわかった。

結局SPでは羽生さん以外ノーミスはいませんでした。羽生さんも演技後に「緊張したぁ〜」と呟いていたように他の選手と同じように緊張はしてたんですよ。

それでもそんな緊張感さえも完璧にコントロールしてあの演技をする。世界最高得点を出したNHK杯を更にいい演技をする。

これが王者なんだな、と。王者と呼ばれるものはただ実力だけが突出してるからなれるものではない。ほんとにこのSPを見てそう痛感した。

点数にも出てる通り、SPは間違えなくNHK杯よりいい演技でした。素晴らしかった。TESが60点超えた事も勿論凄いけど、PCSが50点満点中49.14点。

SS9.71点、TL9.61点、PE10.00点、CC9.93点、IN9.89点で合計49.14点。この五項目の点数も9人のジャッジの平均の点数なので、細かく見てみると45個中22個10.00点満点が出てます。PEに限っては1人以外全員が10.00満点。

TESの方もGOEが2と3しか見つからない。マイナスも0もあるわけないし、寧ろ1もない。美しいプロトコルというより寧ろ怖いプロトコルです。2も3より断然少ないのでいつもは3の数を数えてニマニマすることが多い中今回は3を数えながら「これ2数えた方が早いな」となりました。ナニコレ。

もう正直言うと伸ばせないところまできた。事実上の満点。PCSの伸び代は後0.86点しかないし、TESと合わせてもこのプログラムの伸び代は後2点ちょっとしかないところまできました。

羽生さんがしつこいぐらいステップのレベルが最高評価の4じゃなくて3だったと言っていたが、ほんとにそこぐらいしか伸びるところがない。羽生さん自身もそこ以外つっこむところがないぐらいやり切ったんだと思います。

言うならば非の打ち所がない演技だった。完璧すぎるほど完璧だった。

この羽生さんのSP見て、ジョニー・プル・トランコフさん・ランビ・ジェフとマジでそうそうたるメンバーに褒められてて、改めてその凄さを実感した。


<FS>

  • 4S 10.50点+GOE3.00点=13.50点
  • 4T 10.30点+GOE3.00点=13.30点
  • 3F 5.30点+GOE1.90点=7.20点
  • FCCoSp3p4 3.50点+GOE1.14点=4.64点
  • StSq3 3.30点+GOE1.38点=4.68点
  • 4T-3T 16.06x点+GOE2.00点=18.06点
  • 3A-2T 10.78x点+GOE3.00点=13.78点
  • 3A-1Lo-3S 14.74x点+2.43点=17.17点
  • 3Lo 5.61x点+GOE1.50点=7.11点
  • 3Lz 6.60x点+GOE1.80点=8.40点
  • FCSSp4 3.00点+GOE1.21点=4.21点
  • ChSq1 2.00点+GOE2.21点=4.21点
  • CCoSp3p4 3.50点+GOE1.29点=4.79点





NHK杯でのNBC解説でのある言葉を叫びたくなりました。

「君はこれまでもずっと一位だし、今も一位だよ!この世界の誰よりも君は凄い!」


あなたが王者だ。あなたが絶対王者だ。


正直言うと、SP終わった時点で2位とハビと約20点の差がついていて、SPの貯金と羽生さんの元の構成点の高さを考えると羽生さんはFSで1ミス2ミスぐらいしたって優勝できてたんですよ。

しかし。

GPF最後の試合であるシニア男子シングルFS。SPとは打って変わり第一滑走のパトリックから昌磨、ハビと神演技続出。

羽生さんの前の滑走者は地元スペイン出身のハビで、そんなハビがいい演技をして羽生さんに続いて史上2人目のFS200点超えを達成し会場のボルテージは最高潮に上がった状態。

そんな中で、あの状況で、1ミス2ミスしての羽生さんの優勝はきっと許されなかった。

事実上、あの状況であの空気感で大会の最終演技者である羽生結弦に求められたのはノーミスの演技だった。

それはつまり僅か二週間前に自身がNHK杯で更新した世界最高記録に、暫く破られることはないと言われた世界最高記録に、羽生結弦自身がまた挑戦しなくてはいけないということ。



一体、どれほどの、プレッシャーが、かかっていたのだろう。

あの状況で彼が背負っていた期待は、何も日本国民だけの期待じゃない。

世界各国のスケートファン、スケート関係者、そして選手たちの期待を彼は一人で背負っていた。

神演技続出で地元スペイン出身のハビもFSで200点超えを達成して暫定一位で盛り上がりまくってる会場の中で、今大会最終滑走者として五輪チャンピオン、世界チャンピオンである羽生結弦が、見ている人すべての期待を背負って、自身の持つ世界最高記録に挑戦する。

そんなの日本の羽生結弦にしか経験できない。そしてその羽生さんの気持ちや重圧やプレッシャーは一生かかっても誰も理解できない。計り知れないのだ。


そして、彼はそれを全てやってのけた。全ての人の期待に応えたのだ。

羽生結弦は凄すぎる。私の好きになった羽生結弦は私が思っていたより遥かに凄すぎる。

なんであの完璧な演技をもう一度出来ちゃうんだ。地上波の実況の人も言っていたが、この状況でどうしてこんな演技が出来るんだ。

演技終了後、NHK杯のときみたいに笑顔でガッツポーズをするわけでもなく、喜びを全力で表現するわけでもなく、「余裕だったよ?」と言わんばかりに最高のドヤ顔を披露してる貴方はどう見ても世界で一番かっこいい男だ。

もちろんスタオベで大盛り上がりの観客を見渡しながら羽生さんは確かに言ったのだ。
「見たか」と。

この技術の強さだけではない、メンタルの異常な強さ、そしてどんな状況でもやってやるぞと思える強気な気持ち、そしてそれを実際やってのけて最後の最後に全てを持っていって主役になれる人。

これが絶対王者なんだと理解しました。こういう人を絶対王者と呼ぶんだと強く認識しました。

まさかのFSでみんながいい演技をして神演技続出、まさかの地元スペイン出身のハビがFSで200点超え、そんな中で自分が大会を締めなきゃいけない。

そういう気持ちじゃないんだ、彼は。

みんながいい演技してくれて結構、自分の前の滑走者のハビが200点超えて観客が大いに盛り上がってるがそんな逆境も跳ね除けてやる、みんながいい演技した中でも自分がそんな他の選手よりもっといい演技をして勝って、この大会を有終の美で締めてやるぞ。

まさにこういう気持ち。どれだけ状況が悪くても逆境でも、それすら彼にとっては自分が燃える条件になる。

恐るべしです。もうその一言。あなたには感服しました。


TES:120.92点(世界最高得点)
PCS:98.56点(世界最高得点)
合計:219.48点(世界最高得点)

SP・FSを合わせての合計:330.43点(世界最高得点)


そして彼はまた達成したのです。
羽生結弦羽生結弦を超えた。

正しく言うと21歳の羽生結弦が20歳の羽生結弦を超えた。

NHK杯を終えて「もうこれ以上出来ねえぞ」と言っていた彼が、自分を信じて自身のNHK杯での最高得点に真っ向勝負を挑んでいきました。

そして、勝った。
最後まで強気の気持ちで自分を信じた彼が勝ったのだ。

NHK杯では8つの記録を塗り替えたのだが、ただ一つSPのPCSの点数だけは塗り替えることが出来ませんでした。SPのPCSのみ世界最高点はまだパトリックでした。

それが今回SP・FSのPCSとTESとその合計の6つプラス、トータルのPCSとTESとその合計の3つで、合計9つ全て羽生さんが世界最高得点を更新しました。一つの大会で全てを塗り替えて、全ての項目の一位に「羽生結弦」の名前を刻んだ。

それと共に男子史上初のGPF三連覇達成。

めでたいことだらけで、記録づくめで何から褒めていいかも何から讃えたらいいのかも、もうよくわからないけど、その全てがめでたくて、フィギュア史にこのGPFの羽生結弦が名前を刻んだのは確か。

点数が出ても、世界最高得点を再び更新しても、NHK杯の時のように驚くわけでもなく、女子力発揮させて可愛い驚き方をするわけでもなく、「ヨシ!」と男らしく小さくガッツポーズを見せただけ。




そんな彼が徐々に喜びを噛みしめる表情に変わっていき、次に映った時には泣いていた。

大粒の涙をこぼし、泣いていた。


後の報ステでの修造インタで羽生さんはこの時の涙の理由をこう話しています。

「なんで自分が泣いてるかあの時わからなかったんです。後になってよく考えてみると、怖かったんだなあって。凄く怖かったんだなあって。その怖いって気持ちに最後まで気付けなかった。」


彼はハビが演技を終えてリンクサイド
に現れてカメラに抜かれた時も全く迷いのない顔をしていました。

リンクに出ても一度も怯んだ顔はしなかった。ただ真っ直ぐ前を見て集中した顔をしていた。

寧ろ観客が盛り上がりすぎてハビコールが起きたことにムッとして「俺だぞ!今から滑るのは俺だぞ!見てろよ」とまで思ったらしい(後日、本人が言っていた)

弱い部分は全く、本当に全く、見せなかった。
しかしあの中で滑ることにプレッシャーが、重圧が、恐怖が、なかったわけではなかった。

そういう負の感情を必死に頭の隅に、心の奥に押し込めて何とか強気の気持ちのみの一心で戦ってたのだ。

そして見事完璧な演技を披露して、大会を自分の力で締めくくり、世界最高得点を更新、三連覇達成、今度は観客からユヅコール起こる。

”みんなの期待に応えることができた”
”自分自身に勝った”
その時、安堵感が今になってやってきて、何かが彼の中で弾けて、涙が止まらなくなった。

素の自分に戻った彼が流した涙。

それは完全無欠の宇宙人が、一人の人間に戻った涙に見えました。




…あれ、なんかおかしいな。
(嘘ですごめんなさい)


それは9つの世界最高得点を更新し史上初の三連覇を達成した絶対王者が見せた涙ではなく、まだ21歳になったばかりの一人の青年が流した涙でした。


羽生さん。ではなく、ここは敢えてゆづ、と呼ぼうか。

ゆづ、改めておめでとう。
三連覇おめでとう。世界最高得点更新おめでとう。

よく、頑張ったね。
本当によく負けないで戦ったね。今まで現れた中で最も高い壁をよく乗り越えたね。

NHK杯、GPFと絶好調の彼だけど、昨シーズンから考えてみるとほんとに信じられないことなんです。

昨シーズンの中国杯NHK杯、GPF、全日本、ワールドと全てこのブログに記事としてあげてきたので、久しぶりに読み返してました。

腰痛、事故、病気、手術、捻挫とほんとに様々なことがあった昨シーズン。それでも彼はただの一つの試合を欠場することなく全ての試合に当たり前のように出場してきた。

そんな中でもGPF二連覇、全日本三連覇、ワールド銀メダルと万全の調子ではないギリギリの中で結果を残してきた。ソチ五輪前に堂々一位になった世界ランキングは、未だに一位のまま。昨シーズンのアクシデント続きの中でも他を寄せ付けることなく圧倒的な点差で一位のまま。

ソチで金を獲った時から世界中のスケート関係者からは男子シングルで一番実力があるのは日本の羽生結弦だとずっと言われてきた。

みんなが彼の力は圧倒的だと分かっていた。みんながまだ羽生結弦の本当の力は出せてないとわかっていた。

そしてやっとNHK杯、GPFと彼は自分の本当の実力を見せることができた。彼が万全な状態だとここまで圧倒的な強さなんだと想像してたよりも何倍も凄くて驚いたけど(笑)

それでもそんな圧倒的に強い、誰が見ても王者である、そんな羽生さんを見ることができて本当に本当に良かった。

昨シーズンから踏ん張ってきて、いっぱいいっぱい頑張ってきた彼の努力がやっと実った気がして嬉しくてたまりません。

勿論まだここで終わりじゃない。

NHK杯の記録がGPFでは彼の重圧になったように、今度はGPFの記録が彼の壁になる。

羽生さんはこれからも自分自身と戦わなくてはいけない。それは手強いライバルと戦うよりも厳しく、そして孤独な戦いです。

でも羽生さんなら大丈夫。
平昌まで持つのか?と聞かれた時どう見てもスイッチが入った表情をした羽生さんを見てそう思いました。今回の演技は完璧な演技だと思ったか?と聞かれて「ステップのレベルが3だったから完璧ではない」と答えた羽生さんを見てそう確信しました。

彼自身が燃え尽きることは絶対ない。彼自身が成長をやめることは絶対ない。だって、どこまでも、誰よりも貪欲な人だから。

今の彼がピークだなんて全く思ってない。だって、いずれは4Loを入れたいとか言ってる人だし、まだまだ彼の実力は底知れないと思ってるから。

ただ、どうか。怪我だけはしませんように。

私が常々願っているのはそれだけです。

後のことは私なんかが別に願わなくても彼自身が切り開いてくれるし、新しい世界に連れて行ってくれる。


羽生さん、改めておめでとう!!!!!!!!

またここバルセロナの地で君が代を聞くことができた。三年連続GPFで君が代が聞けた。三年連続、あなたが表彰台の一番上に立って君が代を流してくれた。

ありがとう。本当にありがとう。

そして一先ず皆さん!まだ全日本とかナショナルとかみんな割とすぐに試合を控えてるんだけど、とりあえずお疲れ様でしたー!

フィギュア史に残る男子FSの神大会っぷり。見ててゾクゾクした。

SPでドン底を味わいながら見事FSでノーミスの演技をして復活したパトリック。練習聞いてる限りではめちゃくちゃ調子が悪かったのにそれでも本番でもビシッと決めてくるあたり伊達にワールド三連覇した元王者じゃないな、と改めてパトリックの凄さを実感した。

GPF初出場のダイス。ほんとによく頑張った。ダイスだってまだまだ伸びるぞ!まだ底力見せてないぞ!全日本でいい演技をしてくれるのを楽しみに待ってます。

昌磨。ほんとに素晴らしかった。鳥肌が立ちました。カートも「羽生をいつか超える選手が出てくるとしたらそれは宇野だ」というのも納得。まだまだこれからどんどん伸びてくるのでそれが恐ろしくもあり、すっごい楽しみでもあります。シニア1年目にして銅メダルという快挙。おめでとう!

そして、昌磨以上にいつか羽生さんの強力なライバルになると私は思ってるボーヤン。だってボーヤンはほんとに伸び代だらけだもん。この若さで絶対的なジャンプの安定感と完成度は持っているので、これからもっともっと練習してPCSの面でも点数が貰えるようになってきたら一気にトップに立つ選手だと思ってます。そして、個人的にボーヤンのキャラがNHK杯で一気に好きになっちゃって、今最も注目してる選手です。可愛い。好き。(急な告白)

最後にハビ。私も勿論ハビのこと大大大好きだけど、私以上に羽生さんがハビのこと大好きみたい(笑)SPを見て去年と同じで相変わらず緊張しまくってるなあ、ていうか羽生さんが110点出した後に滑るとかキツすぎるよねえ、あれこの展開前にも見たなあ…(そうです、ソチ五輪のSPです)と心配しまくってたんだけど、FSでは見事にやってくれました。

あんなハビ初めて見た。現世界王者の演技でした。かっこよかったよ…!

そして羽生さんがもうこのGPFではとりあえずハビのこと心配で心配で仕方なかったみたいで、SPで自分の点数出た後「今からハビが滑るから!今からハビが滑るんだからね!!!!」と言わんばかりに沸く観客を素早く鎮める羽生さん(笑)あれは多分次の滑走者がハビじゃなかったらあそこまでやってないと思うよw

仕舞いにはSPではハビがジャンプ全て飛び終わるまでリンクサイドに残って見守る始末(笑)お前さんはハビの親か(笑)

自分の演技はとりあえず置いといて、ハビだけにはどうしても自国でいい演技をして欲しかったんだろうねえ。ハビ、羨ましいぐらいにゆづに愛されてるよ。

ゆづはこれまでハビからたくさん無償の愛を貰ってきて甘やかされてきたから。ゆづもその無償の愛をハビに与えるようになったんだ。

結果はクリケ組ワンツーフィニッシュ。もうこの結果昨シーズンから散々見てきたんだけど、この結果がやっぱり一番嬉しいんです。

そしてそして。そんなハビちゃんの地元のスペインのお客さんが相変わらず最高だった。

勿論地元のハビに一番大きな歓声が起こるのは確かなんだけど、だからって他国の選手を迎え入れないわけではないい。いい演技をした選手には最大限盛り上がり讃えて、ミスした選手も拍手して支えてくれる。ほんとに素敵でした。ハビと一緒で優しくてあたたかい会場でした。

またスペインでフィギュアの大会があるといいな。

んーやっぱフィギュアはいいですね!
全日本に向けて私ももうひと頑張りしよう!




各国の解説文字起こしは時間があればまたこの記事に追加しときますー!

あくまで時間があったらなのでやるかやらないかはわからない(笑)

ではでは。